フィンランドの北部の都市は、オーロラベルトに属しており、年間を通してオーロラを見ることができます。
オーロラが観測できる都市として、サーリセルカやロヴァニエミなどが有名で、イナリは最近少しずつ人気が出始めているスポットです。
本記事では、私たちがなぜイナリを選んだのか、イナリの魅力とともにご紹介します！
もくじ
イナリの場所について
イナリはラップランド最大のイナリ湖に面した小さな町で、他にオーロラの鑑賞スポットとして有名な、サーリセルカやロヴァニエミよりもさらに北に位置しています。
イナリとサーリセルカの中間には、EU最北端のイヴァロ空港があります。
どちらも空港から大型バスやホテルの送迎車がでており、アクセスは非常に良好です！
イナリがおすすめな理由！
ここでは、オーロラ観賞でイナリがおすすめな理由について、詳しく解説していきます！
オーロラ観賞でイナリがおすすめな理由
・ホテルの目の前でオーロラが見れる
・視界が開けている
・建物による光害の影響が小さい
・アクセスが良好かつ簡単
ホテルの目の前でオーロラが見れる！
1つ目は、ホテルの目の前でオーロラが見れる点です！
これはオーロラ観賞においてとても重要で、２つのメリットがあります。
- 何度も外を歩いて確認をしに行く必要がない
- オーロラウォッチングのツアーに参加する必要がない
まず１つは、何度も外を歩いて確認をしに行く必要がないことです！
オーロラは、いつ出るかわからないため、30分おきくらいに外の様子を見る必要があります。
確認をするため外に出るたび、防寒着を着て…ブーツを履いて…といった準備や、スポットまでの往復を考えるとかなり面倒ですよね。
その点、イナリは目の前が大きな湖なので、玄関口や部屋の窓からオーロラの有無を確認することができます！
私たちの泊まった場所は、部屋を出たすぐ目の前が湖だったので、扉を開けるだけでオーロラの確認ができました！
そしてもうひとつは、ツアーに参加する必要がないことです！
サーリセルカやロヴァニエミでも見ることはできるのですが、街の建物や光が多いため、鑑賞しやすいスポットへ移動するツアーが多くあります。
ツアーは2～3時間程なのですが、必ず見られるわけではないため、移動の手間や見れないリスクなどを考えると、鑑賞スポットが目の前にあるイナリは、とてもいい場所だと言えます！
視界が開けている！
2つ目は視界がとても開けているという点です。
遠くのオーロラも見ることができ、また木や建物とオーロラが被ってしまう…なんてこともありません。
イナリは、先ほどの写真からもわかるとおり、湖の畔に出ればその先は数十キロ、視界を遮るものは何もありません！
建物による光害の影響が小さい！
4つ目は、建物の光による影響が小さい点です！
これは、イナリが湖に面していること、そして小さい街であることが理由です。
湖に面していることで、湖側には建物がまったくありません。
そして、良くも悪くも建物がとても少ないため、夜に建物や街頭による光の影響が極めて小さいです。これは、サーリセルカやロヴァニエミなどの航空写真と見比べるととても分かりやすいです。
オーロラは、写真で見るよりも実際はうっすらと見えます。そのため、実際に見てみると、想像しているより外の光の影響を感じると思います！
また、カメラで写真を撮る場合も、外が暗い方がきれいに撮れますよね！
これは、夜にイナリ湖側から見たコテージの写真です！
写真なので少し明るく見えますが、実際は足元を照らさないと歩けないくらい暗いです！
アクセスが良好・簡単！
3つ目は、アクセスが良い・簡単な点です！
イナリは小さい街だと聞くと、アクセス面で心配があると思いますが、実はサーリセルカへ行く方法とほとんど同じです！（以下、アクセス図）
イナリもサーリセルカも、イヴァロ空港からバスやタクシーで移動します！
最近はオーロラ観光で観光客が増えたこともあり、路線バスや送迎バスなどが、飛行機の発着に合わせて出ています。
飛行機が遅れた場合は、到着を待ってくれるので、バスがなくなる心配もありません！
イナリでオーロラが見れる条件・注意点
フィンランドでオーロラが見れる確率は、3日間滞在で97%と言われています。
しかし、オーロラはいつでもどこでも見られるわけではないので、見える確率の高い時期や条件を把握しておくことが重要です！
ここでは、オーロラの観測に適した条件や注意点について解説していきます！
ベストな時期・時間帯！
オーロラのベストシーズン
フィンランドでオーロラがみられる時期は、２月～１０月と言われています。
その中でも、ベストシーズンは２月～３月と９月～１０月です。
これは、イナリの年間降水量が理由です。４月から降水量が増え始め、９月で落ち着くことから、２月や１０月は他の月と比べて晴れの日が多いためだと考えられます。
９月～１０月は、条件が良いと湖面にオーロラが移る「ダブルオーロラ」を見ることができるそうです！
オーロラが見れる時間帯
フィンランドでは、２１時～翌朝３時頃にかけて見ることが出来ます。
他にオーロラで有名な国の１つであるカナダでは、０時～朝４時ごろにかけて見えることから、フィンランドは比較的良い時間帯にオーロラを見られることが分かります。
私たちが行ったときは、１９時～２３時頃に見ることができました！
晴れは絶対条件！
オーロラを見る際、晴れることは絶対条件です。雲がかかってしまうと全く見えません。
そこで気になるのが天気予報！（参考：イナリの天気予報）
見てみると曇り予報になっていることが多い…！ですが心配はいりません！
現地の天気はとても変わりやすく、晴れ⇔曇りを繰り返します！
私たちが行ったときも、予報は毎日曇りor雪だったのですが、晴れている時間も多くありました！
オーロラに出会う確率を上げるポイント・注意点！
次にオーロラを見るためのコツや注意点について紹介します。
外の様子をこまめに確認する
オーロラは夜であれば常に出ているわけではなく、出たり消えたりを繰り返します！
30分おきを目安に外を確認しましょう！
また、オーロラ観測のアプリもあるので、こちらも使いながら確認するとより見つけやすいと思います！
オーロラは写真よりぼんやりしていて見えづらいので、少し外に出て目を慣らした状態で見るようにしましょう！
観測中は部屋の明かりを抑える
オーロラは、昼間は見えないことからわかる通り、夜でも明るい場所だとかなり見えづらくなります。
観測スポットがホテルの目の前にあるイナリは、特にその影響が大きいです。
実際、夜は部屋の明かりを外に漏らさないのが、暗黙のルールだそうです。
部屋にいるときはカーテンを閉める、外に出るときは電気を消すように気を付けましょう！
防寒対策をしっかりと行う
オーロラのベストシーズンである、冬の夜は特に冷え込み、最低気温が-20度になる日もあります！
そのため、保温性の高いインナーやセーターを準備して行きましょう！
また特に、冷たい地面に接している足元からじわじわと冷えてくるため、厚底のブーツや厚手の靴下を履くことをおすすめします！
実際にオーロラはどれくらい見られるのか？
オーロラが見られる条件や確率が分かったとしても、実際どれくらい見られるのか？という疑問が残るかと思います。
ここでは、実際に私たちが滞在した３泊４日（２月中旬）で見られた日数やオーロラの写真を紹介します！
結論から言うと、毎日見ることができました！
見られる時間帯はばらばらで、19時～23時頃に見ることができました。
オーロラが出ていたとしても、雲がかかっていて見られないことも多くあるので、見られるまでこまめに外を確認することが本当に重要です！
まとめ
以上、イナリ湖のオーロラについての紹介でした！この記事が、みなさんのオーロラスポット選びの参考になればとても嬉しいです！
イナリはオーロラ鑑賞において最高のスポットです！ぜひ訪れてみてください！