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【スイス留学】必要書類からOCPM訪問まで!滞在許可証の手続きを徹底解説

スイス留学の準備において、避けては通れないのが「滞在許可証」の申請です。

まとまったサイトが少ないため、苦労している方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はスイス留学中の筆者が、留学に必要な滞在許可証 の手続きを、徹底的に解説します!

地図の上に置かれたパスポート

私はジュネーブ留学(2022年9月〜2023年6月)のため、短期滞在許可:Permis Lを取得しました!他にも留学に関する詳しい情報や、スイスの観光スポットについて発信中です〜

  

はじめに:滞在許可証とは?

スイス留学にビザは必要?

日本人がスイスに留学する場合、90日以内の短期滞在であれば、ビザは必要ありません。

一方で、90日以上の滞在の場合は、入国ビザは不要ですが「滞在許可証」というものが必要になります。

滞在許可証の種類

許可証には、目的などに合わせて幾つか種類があります。沢山あるので、ここでは代表的な3つを紹介しておきますね。

許可証の名前内容
Permis L(短期滞在許可証 L)留学など、特定の目的での短期滞在(1年以内)のための許可証
Permis B(滞在許可証 B)長期滞在(1年以上)のための許可証
Permis C(定住許可証 C)スイスに5年または10年滞在した後に、定住するための許可証
EU/EFTA加盟国とそれ以外の国(日本など)で詳細が異なります。

今回は、10ヶ月間ジュネーブに留学すると仮定して、許可証Lの申請方法を取り上げていきます。

*ここからは2022年度の情報になっているので、最新情報は各HPからの確認をお願いします

 

大まかな流れ

まず、滞在許可証の取得は、OCPM(滞在予定のカントンの移民局)によって管轄されています。

OCPMとは "Office cantonal de la population et des migrations"の略ですよ〜

申請の流れは、以下の通りです!

① 日本からOCPMに、必要書類を"紙で"郵送する
② スイス到着後、追加書類を提出する
③ OCPMに伺い、生体情報を登録する
④ 家のポストに「滞在許可証」が郵送される

一つずつ順番に解説していきますね!

 

① 日本からOCPMに、必要書類を郵送する

まず、ジュネーブ移民局のHPにある "Demander un permis de séjour pour étudiant"の指示に従って、日本から必要書類を郵送します。

提出書類の一覧

移民局HPにある必要書類の一覧

フォームE(個人情報を記入する紙)
有効な身分証明書のカラーコピー(パスポート)
パスポートサイズの写真1枚(裏面にフルネーム記載)
派遣大学からの在留資格認定証明書
履歴書(CV)+留学終了時の意向を示す志望動機書
学習計画書(時間割、取得したい学位など)
研究期間終了時にスイスを離れることを誓約する書面
フォームO(十分な経済的余裕があること、または経済的支援を証明するもの)
賃貸借契約書の写し
インターンシップ、または意図的な有給活動
犯罪歴からの抜粋
出身カントンの出国証明書のコピー(以前他のカントンに居住していた場合)

*最新情報は、必ず滞在先カントンの移民局のHPで確認してください(ジュネーブ移民局のHPはこちら
*下の3つの書類は、必要なかったため提出しなくて大丈夫でした!

いくらなんでも多すぎませんか!(笑)

「フォームE」や「フォームO」は既存のPDFに書き込むだけなのですが、「履歴書(CV)」や「志望動機書」「学習契約書」「研究期間終了時にスイスを離れることを誓約する書面」は一から自分で作成しなければいけません

私は書類の作り方を英語とフランス語で調べ、お手本の形式を真似して作ってみました!ちょっと変な形であっても、必要事項が満たされていればOKのはず!落ち着いて進めましょう〜👍

完成した書類は、国際郵便でOCPMに郵送します。

 

② スイス到着後、追加書類を提出する

書類を郵送してしばらく経つと、OCPMからメールが届き「追加で提出する書類」について指示があります。引き続き準備を進めましょう!

*入国スタンプのコピーが必要なので、以下の書類はスイスに到着してから提出することになります。

移民局から届く書類

データ確認のための書類(上の書類)
パスポートの写し
パスポートに押された入国スタンプのコピー
住居の証明書:住居の契約書
転貸の場合、家主からの証明書(フォームAL)

私の場合、転貸ではないため、4つめの書類は必要ありませんでした。

郵送の方法は簡単!封筒に必要書類を入れ、切手を貼って、近くの黄色いポスト(スイスの郵便局:La Posteのポスト)に投函するだけです!

  

③ OCPMに伺い、生体情報を登録する

上記の書類を郵送してしばらく経つと、OCPMから手紙が届きます。

手紙に載っているリンク・QRコードから、OCPMの「バイオメトリックセンター」に伺う日を指定することが出来ます!

(アポイントメントなしの訪問は認められないそうです)

ARセンターの写真, ガラス張り4回建ての建物
OCPMのバイオメトリックセンターがある建物:ARセンター
バイオメトリックセンターの写真
時間指定のため、そこまで混んでいませんでした。

窓口にて、個人情報の確認などを行った後、生体情報を登録したり、顔写真を撮ったりして終了です。

許可証取得のための料金については、別の手紙で届く指示に従って振り込むか、バイオメトリックセンターの窓口で直接支払うことになります。
私の場合は232スイスフランでした。(料金の一覧はこちら:OCPM「料金・手数料・支払方法について」

 

④ 家のポストに「滞在許可証」が郵送される

バイオメトリックセンターの訪問から1週間ほどで、ついに、家のポストに「滞在許可証」が届きます!

これで手続きは全て完了です!

重要書類のためか、許可証はポストに入れられるのではなく、郵便局のオフィスに保管されていることがあります。その場合、ポストに入っている不在届とパスポート(身分証明証)を持って、指定された郵便局まで赴く必要があります!受け取りがないまま1週間経つと、許可証はOCPMへ送り返されてしまうので、ポストだけはこまめに確認しましょう!

私は許可証が届いたタイミングで旅行に出かけてしまい、受け取りのためにバイオメトリックセンターを再訪することになりました…

ジュネーブの街並み, 街と湖と噴水

 

まとめ

今回は、滞在許可証の手続きについて、解説させていただきました。

骨の折れる作業ばかりですが、この先に楽しい留学生活が待っています!コツコツ頑張りましょう〜!

スイス留学の準備については、こちらの記事で細かく解説しているのでご参照ください☺️↓

また、スイス留学の実態についても、こちらの記事で紹介しています↓

皆さんの留学準備に、少しでも役立てて頂けたら嬉しいです!

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