アルプスの山々に恵まれた自然豊かな国、スイス。そんなスイスで大学生活を送れたら…とても素敵ですよね!
そこで今回は、ジュネーブ留学中の筆者が、留学生活や治安、費用面など、気になるスイス留学の実態を解説します!
もくじ
スイスってどんな国?
基本情報
スイスは、面積約4.1㎢、人口約867万人(2020年時点)のこぢんまりとした国です。
永世中立国として有名で、国連難民高等弁務官裁判所(UNHCR)や世界貿易機関(WTO)など、多くの国際機関が本部を置いています。
公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語。スイス最大の都市チューリッヒはドイツ語圏、第二の都市ジュネーブや首都のベルンはフランス語圏に属していますね!
産業としては、時計をはじめとする精密機器や製薬、化学などの分野で高い技術を誇っているようです。
時計ブランドのROLEXは、日本でも有名ですよね!
また、スイスは日本より涼しく、9月の半ばには長袖を着るようになります!
スイスの治安
一般的に、スイスの治安は良いと言われており、治安に関する数々のランキングで上位を獲得しています!
世界平和度指数(Global Peace Index, 2022年度版)によると、スイスは世界で10番目に安全なのだそう。ちなみに日本は9位、1位はアイスランドでした。
しかし、チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼル、ベルンなどの都市部では、スリや置き引きに注意が必要!貴重品は肌身離さず持ち歩きましょう。
私はジュネーブに留学中ですが、生活していて怖い思いをしたことはありません。ただ、貴重品はウェストポーチを肩掛けして持ち、常に目を離さないようにしています!
スイスの物価
スイスの物価は、世界一高いと言っても過言ではありません!
物価比較のための「ビッグマック指数」(各国で、ビッグマック1つ買うのにいくらかかるかを示したもの)によると、日本ではビッグマック1つ=390円であるのに対し、スイスではなんと*962円!堂々の1位獲得ですね。
(*1スイスフラン=148円(2022年9月時点)で計算)
また、レストランでランチなどしようものなら、1人5000円は見積もっておく必要があります!
この物価の高さが留学中の悩みの種です😢 最近は円安が進んでいるので、日本人学生は経済的に不利ですね…!
スイスでの留学生活は、魅力がたくさん!
さて、本題の留学生活についてですが、非常に充実しています!
私の滞在しているジュネーブは国際色豊かな都市で、世界中から集まった学生たちが共に学んでいます。大学で出来た友達と買い出しに行ったり、お出かけをするのがとても楽しいです。スイスはヨーロッパの中心に位置しているので、周辺のフランスやドイツ、イタリアなどに旅行する人も多いですね!
また、スイスの人々は非常に親切で、街中で困っていると誰かが助けてくれます。自分で解決することも大切ですが、「いざとなったら誰かに頼れる」というのは心の支えですね。
さらに、前述した通りスイスは治安が良いため、安全面での心配事が少ないのも魅力です!
スイス留学にかかる費用
学費
留学先によって様々ですが、ざっくりと解説します。
日本の大学から「交換留学」する場合
1年間の学費は、日本の大学の学費と同一になります。国公立大学からの交換留学はかなりお得ですね!
自費留学の場合
スイスの大学はほとんどが公的資金で賄われているため、アメリカやイギリスに比べて学費が安いです。大学やプログラムによって異なりますが、年間で平均100-600万円ほどと言われています。
また、スイスの学生と留学生の間にほとんど差がないため、多くの場合、留学生だからといって高い学費を払う必要はありません。
(ただし、swissinfo.chによると、フリブール、ローザンヌ、ルツェルン、ヌーシャテル、ザンクト・ガレン、チューリヒ、ルガーノ(USI)の各大学に通う留学生の学費はスイス人学生よりも高いようです。)
生活費
学費が高くないとはいえ、生活費は非常〜〜に高いです!
一例として、スイス第2の都市であるジュネーブでの生活費を考えてみましょう。
ジュネーブ大学HP "How much does it cost to study in Geneva?" によると、ジュネーブでの1ヶ月の生活費(授業料を除く)は約25〜30万円。内訳は以下のようになっています↓↓
用途 | スイスフラン | 日本円 |
教育費(教科書代など) | CHF 83 | 12,284円 |
健康保険 | CHF 119 | 17,612円 |
家賃 | CHF 700 | 103,600円 |
交通費 | CHF 45 | 6,660円 |
食費、通信費、雑費など | CHF 1,000 | 148,000円 |
医療費など | CHF 33 | 4,884円 |
合計 | CHF 1980 | 293,040円 |
物価が本当に高いので、現地の学生でも、外食を控えて自炊をしている人が多い印象です!
渡航代
生活費に加え、スイスへの渡航代も見逃せません。
ここでも一例として、ジュネーブへの渡航代(往路のみ)を考えます。
日本からジュネーブへは直行便が出ていないため、ヨーロッパや中東で乗り継ぎをします。航空券の料金は、片道5~25万円といったところでしょうか。
ただし、日程変更が可能な便を選ぶと少し高くなりますし、手荷物許容量を超過した場合には、さらにプラスでお金を払う必要があります!
私の場合、日程が変更可能な中で最安値だった90,870円の航空券(片道)に、手荷物超過分の20,960円をプラスした111,830円が渡航代になりました。
渡航代を抑えるコツは、とにかく早く予約することです!直前に予約すると10万円以上かかる航空券も、2ヶ月前の購入であれば5~8万円に抑えられたりしますよ〜!
まとめ
今回はスイス留学の実態をご紹介しました!
留学を検討中の方、留学予定の方などなど、少しでも参考になれば嬉しいです!
スイス留学の事前準備については、こちらの記事でご紹介しています↓